三浦光世さん亡くなる
先ほど、込堂一博さんから、30日夜に、三浦光世さんが亡くなったとの知らせがあった。この4月25日に『氷点50周年』で旭川に会いに行ったのが三浦さんとの最後になった。今は言葉がない。父親のような存在だった。三浦綾子が好きだった母が「光世さんは神様のような人」だと常々言っていたので、網走の二つ岩海岸でお会いしたとき、胸が熱くなったことを昨日のように覚えている。その時も初対面という感じではなく、長い間、僕を離さないで、続・氷点で『燃える流氷』を見た実際の部屋へ導いてくれて、秘書の方に促されるまでずっといてくれたことを覚えている。僕の文庫本『流氷記』の表紙の推薦文も書いてくれた。次々に身近な人が天に召されていく。僕はキリスト教徒ではないが、光世さんといるときには、素直なキリスト教の信者でいたような感じだった。不思議な人、かけがえのない恩人、また少し力が抜けたような気分です。
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