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2013年3月24日 (日)

上村直実君のこと

 今日の7時から毎日放送(大阪では4チャンネル)の『健康カプセル!ゲンキの時間』〔油断大敵 食道トラブル〕(三宅裕司・渡辺満里奈・英玲奈‥)のドクネット(ドクターネット)での医者の解説に上村直実君が登場した。顔を見たのは高校以来だったので懐かしかった。ついでに録画もしておいた。上村君がゲンキの時間に出演することは八幡高校のネットから報告されていたので、山之口小学校時代の担任の今田豪助先生にも葉書で知らせておいた。その今田先生から先日電話があり、先生とも何十年ぶりかに話をすることが出来た。画面でも(変わってないな~と思った。)見られるように、ちょっと聖人君子を思わせるところがあり小学校時代からいかにも賢く見えたし賢かった。それでも彼にまいったと思わせることが僕にもあったようで、彼からはライバル視されて仲良くしていた。彼は枝光の諏訪町市場の真ん中当たりの漬物屋の息子で、周りからは「コンコン」などと言われていたが、彼はその呼び名を快くは思っていなかったと思う。僕もその当時、有り難くないあだ名を呼ばれていたこともあり、二人は決してあだ名を呼び合うことがなく、「かわぞえ」「うえむら」と呼び合っていた。そういう点でも何か心通い合うものがあった。担任の今田豪助先生はまだ若く、小賢しい二人はちょっとからかうところもあったように記憶している。豪助先生が詩を作ったと、僕らに得意げに披瀝したとき、その詩の最後の部分、「階段をあと一歩上ると青空がみえ、階段の上にやっと到着した‥」といった所を格好良く読み上げると、上村君が「あはは!」と笑い出した。「先生は階段一段分の背の高さしかないんか?」と気づいたわけである。その時の先生の恥ずかしそうな顔と教室中の笑いが今でも鮮やかに記憶に残っている。諏訪市場の漬物屋の二階に彼を訪ねたこともある。やっぱり聖人君子みたいな風貌はその時もあったような気がする。その頃から医者になりたいと言っていたが、見事に志を果たしたわけである。スポーツも良く出来てサッカーをいつもやっていた。その頃からの爽やかさをテレビの画面でも感じることが出来て嬉しかった。僕は詩人になりたかったし、いくらかその望みを果たしているかも知れない。金も入らず貧乏で気持ちだけで生きているけど、島田陽子先生もその通りの生き方をなさっていたし、それはそれで幸せだと思っている。久しぶりに上村君を見たのが嬉しかったのでここに記しておきたい。

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