島田陽子先生
今朝の朝日新聞に島田陽子さんの死亡記事がやっと載った。家族葬を行ったということでここまで発表が延びたのだろう。僕も編集者の一人となっている彼女主宰の『ぎんなん』でも次の77号は「島田陽子追悼号」となりそこに追悼の言葉を改めて載せることになる。 ああ、島田陽子先生!!何より彼女の存在が素晴らしかった。いつも温かく励まされた。僕の『流氷記』に寄稿してくれる詩人としてのお付き合いが初めであった。彼女に二度ほど叱られたことがある。一度は寄稿を投稿と書いたとき。「私は投稿しているのではありません。寄稿したのです。」ときっぱり!二度目は入力ミスで数行が抜けていたとき。手書きのコピーがきっぱりと送られてきた。このきっぱりが潔かった。大好きになりやがて彼女の「ぎんなん」の同人にもなった。例会の後の喫茶や食事では彼女の横に座ることが多くなった。母が亡くなっていたせいもあって母親のように感じていた。詩の方は今でもまるでうまくならない。島田先生もあきれていたのではないかと思う。
このように僕は叱られても彼女には素直になることが出来た。むしろ尊敬した。退職時の校長とはえらい違い。ひどかった。最低だった。今でも腹が立つことばかり。そんなことを思ってしまう自分に腹が立つ。いい加減に悪魔にとりつかれたような自分からは解放されたい。いい歌の出来る筈がない。また島田先生に叱られているような気がする。
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