流氷記がしばらくお休みしている訳
流氷記の55号(父無夏)から、しばらく流氷記が出ていません。次の56号を早く出さないといけないのですが、まだ歌も充分に出来ているという訳でもなく、停滞しています。気に掛かりながら、もう父の一周忌(3月6日)を過ぎてしまいました。 ただ、僕にとっては、今は大切な時期に入っていると思っています。昨年8月に父の『一を貫く』『明月素光を流す』の書作品集、実用手本集を出版しましたが、それがフォントの会社の目に留まり、父の字をフォントにしたいという計画が立ちました。父の字を集めてフォントにして製品化するのですが、その過程で、僕が以前、卒業証書や表彰状などの文字を書いていた関係もあり、それもフォント化していくという話も出来てきました。
考えてみると、僕は大学の特設書道科出身であり、それから文学の世界や中学校の教師をしていくなかで、書からは遠離っていました。それを父にいつも『書をやらんか!やらな!』と叱咤されていました。父の存在が大きく、父のようには出来ないという思いもあったのですが、今、このフォント作成のために筆を持ち、字を書いて作成しているという自分の姿を見たとき、これも父の導きがあったのだと改めて思います。これからのライフワークになると確信していますし、とても充実した仕事でもあります。今、父の書のフォントと共に7月末には製品を出すという予定でフォント作成のために頑張っています。教師の日常の業務と併せてですので、なかなか時間が取れないことも多いのですが、身を粉にして頑張っていきたいと思っています。そんなことで、しばらく流氷記の刊行が停滞している訳です。父の思いと今とても繋がっていることもあり充実している分、どうかご容赦の程よろしくお願い申し上げます。
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