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流氷記ホームページを更新しました。５１号『流氷旅』の歌と主に『那智滝』所収の一首評が入っています。流氷旅では二年ぶりの道東の旅が最後になっています。また、一首評は、自分では「冬山の青岸渡寺を出でて見ゆ白き一筋ただ動くのみ」の歌と佐藤佐太郎の歌「冬山の青岸渡寺の庭に出でて風に傾く那智の滝見ゆ」との差違に注目していました。確かに当日滝は風で傾き、佐太郎の歌の通りだったのですが、僕にとっては絶えず変わってゆく水を動きのみで変えて落とし続ける白い時間そのものだったので、「白き一筋ただ動くのみ」になりました。「庭に出でて」ではなく「出でて見ゆ」というのも実感でした。佐太郎の歌が意識の中に大きくあったのは事実で、誰も盗作などとは言わなかったのでホッとしました。滝と向かい合い、佐太郎の歌と向かい合ったことが、一首評に反映されていたような気がします。次の５２号のことをこれから考えていきます。