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2006年8月31日 (木)

明日から九月

 明日からはいよいよ九月です。僕もさらに忙しくなります。そのくせ、この八月には流氷記も一号も出せませんでした。歌をあんまり作っていなかったためです。作らないときには作らない方がいいのかもしれないという感覚でいますので、これから又新たな世界を開拓していきたいです。49号を出してから、『本田重一の歌』を出すことにしています。昨日も書いたように、現在23名。それまでには、もう少し増えることになると思っています。以前も書きましたが、『耕凍』が出来るとすぐ、まず、彼を塔誌上で選をした三人に送りました。河野裕子、永田和宏、小林幸子の三人です。しかし、この三人からは届いたという葉書はおろか、何の反応もありませんでした。今、ここで敢えて書くのは、塔の中で、本田さんに会ったことのあるのは、おそらく、僕と河野裕子の二人だけだったからです。彼女が北海道に講演に行った縁で、彼が入会もしていますし、永田も何度も誌上に取り上げています。他の会の会員ならともかく、しかも遺歌集。ひょってしてという期待もなくはなかったのですが、彼ら三人のうちから、冒頭に感想文なり追悼文なりあってもと思ったことでした。権威やマスコミのある方しか興味を持たないのは、今に限ったことではありませんが、やっぱり、という淋しい思いをしたことはやはりここに記しておきます。序でに言えば、先の塔の分裂の原因は正にここにありました。黒田英雄君が彼のブログで未来の批判をしていますが、権威やマスコミに向きがちだった未来に対して、高安国世や田中栄を初めとする塔の純粋さが以前は保たれていたと思っています。マスコミや賞には目がくらんでくるということでしょうけれども。淋しいです。ここに僕が書くのは、やはり、本田さんは良心の象徴でしたから。自分の出来る範囲で、本田さんの気持ちをなぞっていきたいと思っています。

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